2006年5月12日 第11号

ヴィンテージコレクション久しぶりの再開です。
ヘドンのルアーにはプロペラを2枚持ったダブルスイッシャーがたくさんあり、今回はそのうち私の所有している三種類を紹介します


↑まずはドゥワジャック・ミノーNo.100です。
1904年に製造を開始し40年にわたり製造されていました。
全長2.3/5インチ(6.5cm)で3フックです。


(↑)次はドゥワジャック・ミノーNo.150。No.100同様1904年から製造され、御覧のとおりNo.100を大きくしたカンジのルアーです。
全長3.3/8インチ(8.5cm)、重さ約28グラム、フックは5本もついていますヨ!
迫力ありますよね〜。
なんでこんなにたくさんフックがついているかというと、当時のユーザーの要望でたくさんフックがついていれば魚がかかりやすいという声に答えた結果だそうです。
何となく理解できますネ。
しかし、実はこのふたつのルアーにはたいへん重要な秘密があるのです。
このNo.100, 150を見たら、我々の感覚からすれば当然トップウォーターだと思うでしょ? 
静かな湖面を切り裂いて小気味良いプロペラの回転音がビッグバスを惹きつけます・・・なんてザウルスあたりの広告に書いてありそうじゃないですか。
しかしこの二本、なんとシンキングルアーなのです!
当時のルアーは金属部品の重さで浮力を微調整していたそうで、それでこんなに無骨な部品がたくさんついていたわけです。
最近のNo.150についてのレポートにこんなのがありました。
「実際に使用すればかなりの確立で根掛かりします!
使用されないことをお勧めします」・・・・そりゃそうだ・・・


(↑)次はドゥワジャック・ミノーNo.300です。
こちらはフックの数から予想できる?とおり、本物のサーフェスルアーです。
なんだか少しホットしません?
製造はNo100.150の翌年1905年からです。


これら以外にもダブルスイッシャーは水上、水中をとわず非常に多く作られています。
最近まで残っているものとしてはダイイングフラッターがありますが、トーピード等のシングルスイッシャーにおされ気味ですかね?(実はトーピードも発売当初はダブルなんですよ。今とは全然形が違いますけど)
さて毎回恒例の気になるお値段ですが、No.150は御覧のとおりフックが5本もついていてカッコイイので人気があります。10000円以下で出回ることはほとんどありません。
No.100はフックが少ないぶん?多少安いかもしれませんがほぼ同様と考えてよいでしょう。
No.300は品数が少ないためさらに高価です。
これら以外にNo.0、No.00、ドゥワジャック・キラーNo.450、ダミー・ダブルNo.1500など10万円クラスがぞろぞろひかえています!・・・私は持ってませんケド・・・・

上記の年代、価格等は私の所持している資料や経験からあくまでも私の意見として載せていますので間違いもあるかもしれません。掲示板等でご指摘いただければ幸いです。