2006年2月27日 第10号

会長の自己満足コーナーも今回で10回目となりました。
このコーナーではヴィンテージルアーをご紹介してきましたが、ヴィンテージ釣具コレクションとしてルアー以外に、リールコレクションも非常に人気の高い分野です。
今回は記念すべき第10回ということで?リールコレクションをご紹介します。

(↑)ヴィンテージリールコレクションといえば、とにかくABUアンバサダーです!
ヴィンテージリール=ヴィンテージアンバサダーと言い切ってしまっても良いかもしれません。
上の写真はアンバサダーコレクションの中で最も有名な5000C・・・ではありません!
良く見てください左ハンドルでしょ!
これは5000Cの左巻きバージョン5001Cなのです。
このリールは1973年に作られた物ですが、当時ベイトリールは右巻きと相場が決まっていて、左巻きのリールはほとんどありませんでした。
しかし私は当時から右投げなのだからリールは左巻きで当たり前と考えており、この5001Cを使っていました。
現在ではほとんどのリールに左右両方のバージョンがありますが当時では考えられないことでした。
とにかく左巻きはめったになかった訳ですから、今となっては貴重なコレクターズアイテムになっています。


(↑)次はスピニングリールで最も有名なカージナルです。
写真のものはラインナップの中で最も小型のカージナル33です。
バスだけでなく鱒釣りにもピッタリのサイズで・・・というか当時はバスフィッシング=ベイトリールという図式ができあがっており、バスにスピニングを使うことはあまりなかったような気がします。
これもABU社の製品で、ドラッグ調整はスプールではなく(ハンドルで隠れて見えませんが)ボディー後方についているノブで行います。ファイト中でもこまめに調整できるというのが売りでした。
こうしてみるとリールに関してABU社は本当に優れていたことが良くワカリマスネ。


(↑)続いてのスピニングはあまり知られていませんがアルチェドミクロンです。
カージナル33よりさらに一回り小型。
銀色のエンブレムには魚をくわえたかわせみが浮き彫りになっています。
非常にセンスの良いデザインでさすがイタリア製ってかんじです(タイムリーです)。


(↑)さてラストは我がJAPANの代表!
もしかするとO石さんもY岸さんも使っていたかもしれないシマノのバンタム100とダイワのミリオネアです。
ミリオネアの方が時代は古く、誰しも同じであるように人生で最初に手に入れたベイトリールです。
このリールと、ロッドはフジスピードスティック、ラインはブルーストレーンでなつめ型の中通し錘にストレートフック、パープルのリザードを使い、芦ノ湖の箱根湾で釣ったバスは忘れられませんね。
しかしどうして当時のワームは紫と赤ばっかりだったんだろう?今となってはほとんど使わない色ですよね?・・・アァでもラバージグは紫が定番か?・・・なぜ紫・・謎です。
シマノバンタムは銀色のボディに彫刻が入っており、同じデザインのロッドと合わせて発売されました。
とにかくカッコイイリールです。
このリールは私の弟(三男)が使っており、板橋区の浮間公園で釣った60cmの雷魚で当時有名だった雷魚ダービーに入賞しました。
弟がかけた雷魚を親友のショージが池に飛び込んで素手でランディングしたというエピソードがあります。
(ショージ!見てるか〜)・・・わたくし事で失礼いたしました。

さて気になる市場価格ですが、アンバサダー5001Cは程度が良ければ5万円以上になることも少なくありません。
(私のは使い込んじゃったのでダメですけど・・)
カージナルは1〜2万円くらい?箱があるからもう少し高くなるかしら?
アルチェドミクロンに関しては市場に全く出回っていないので予想がつきません。
数が少ないからすごく高価かもしれないし、誰も知らないからすごく安いかもしれません。
ヴィンテージ価格も需要と供給に左右されるのです。
O石さんの使っていた?バンタムは洗練されたデザインに人気があり最高2万円くらいにはなりますが、Y岸さんの使っていた?ミリオネアは残念ながら1万円以下と言ったところでしょうか。

上記の年代、価格等は私の所持している資料や経験からあくまでも私の意見として載せていますので間違いもあるかもしれません。掲示板等でご指摘いただければ幸いです。