2006年1月4日 第5号

今回ご紹介するのはヘドン社の中でも最も多くのバリエーションを持つルアー「バンプ」です。
このルアーはパイクの子供に似せたものとされており1920年から生産されています。
始めは「ヴァンパイア(吸血鬼)」という名前でしたが多少の金具の変更とともに途中からバンプになりました。
大きいものから小さいものまで非常に多くの種類が発売されました。

さて、上の写真のバンプですが、もちろんウッドでグラスアイ、手前の2本はジョイントタイプです。
バンプは発売数が多いため、手に入りやすいヴィンテージの一つでそれほど珍しいものではないのですが、実はこの3本は…


写真手前が普通のサイズのバンプで全長約10cm。
上のバンプは全長15cm以上の巨大ルアーなのです。
名前はマスキーバンプといい最近はやりのビッグベイトなんかこれに比べたらヒヨッコです。
元々はバス用ではなくパイク用のルアーであったと思われます。


マスキーバンプはヘドン社の数あるルアーの中でも最も大型ルアーのひとつに挙げられ本当に迫力あります。
感動するというよりは笑っちゃいます。
実物をぜひ見せてあげたいと思います。

さらに1枚目の写真で1番上に写っているジョイントの無いタイプがこれです。
腹の文字はGIANT VAMPと書いてあります。
私の所持している資料ではこのジャイアントバンプという名前はどこにも載っておらず、おそらくマスキータイプのひとつと考えていますが、今のところ正体不明の一品です。
こうゆうところがアンティーク(骨董)趣味の面白いところですよネ!

さて毎度おなじみ気になるお値段ですが、第4号のクレージークローラー同様に数のあるルアーなので安いものは1000円以下のものもあります。
しかもリップがついていてトップウォーターではないためか人気も今ひとつ。
専門に集めている方もいるようですが、なかなか高い値段はつきにくいです。
写真のマスキーバンプですと10000円以上しましたが、現在これを同じ価格で売ろうとしても、はたして買い手がつくかどうか?
ルアー界にもバブル崩壊の魔の手が…

上記の年代、価格等は私の所持している資料や経験からあくまでも私の意見として載せていますので間違いもあるかもしれません。掲示板等でご指摘いただければ幸いです。