2005年12月19日 第4号 |
今回はヘドン社のルアーの中でも最も有名で最も特徴的なルアー「クレージークローラー」をご紹介します。 マァこのルアーを知らない人はいないでしょう。 最近では本山プロが桧原湖のスモールマウス用にチューンしたものが有名ですね。 現在ではもちろんスプーク(プラスチック)ですが、いまだに発売されている息の長いルアーです。 |
実はクレージークローラーはヘドン社のオリジナル作品ではありません。 元々はジムドナリーという人が作って発売していましたが、彼の死後ヘドン社がパテントを買い取って1940年から発売を始めました・・アッとスイマセン!副会長の生まれる少し前です。 それにしても使ったことのある人は良くわかると思いますが、素晴らしいですよネ! 何であんな動きをするのでしょう? 名前のとおりきちがいのようにクロールで泳いでます! しかも金属の羽根は折りたたみ式で、キャストの時にはたたまれて飛距離アップに貢献するわけです。 ・・・ドナリーさん、すごい! |
上の写真で、下の物がずいぶん大きいのがわかりますか? これがマスキークレージークローラーです。 上の写真で、上の物がオリジナルサイズですが、はるかに大きいのが良くわかります。 ヘドンの商品番号はマスキーが#2150、オリジナルが#2120、現在良く見かける小さいものが#2100になります。 マスキーサイズは現在は作られておらず、入手はなかなか困難です。 カラーはマウスですね。 |
次にオリジナルサイズの2個を比べてみましょう(ピンボケですいません)。 金属の羽根を止める金具の違いがわかりますか? 手前のものが天才ジムドナリーおじさん(おにいさん??)が発明したオリジナルのドナリーウィングです。 ヘドンが作り始めてからもしばらくはこのリグ(金具)が使われていましたが、強度の点で問題があったのでしょうか? 写真上のようにねじが追加されました。 また古いものは目が二重で、その後三重に変わったのもわかりますね。 さて気になるお値段ですが多く出回っているルアーなので本当にピンキリ。 オリジナルサイズの普通に見かけるカラーであれば1000円、2000円から手に入ります。 ドナリーウィングやマスキーサイズですと1万円を超え、程度の良いマスキーのドナリーともなれば50000円以上にもなります。 比較的歴史が新しいため、まるっきりの新品も良く見かけコレクションではなく実際に使用する人も多いようです・・・が、私は使用はやめるべきだと考えているんですよね。 だって実際に使うのならこのルアーの真似をした物で、作りも性能もはるかに良い現行品がたくさん出回っているのだから、こうゆう古いルアーには歴史的価値が付加しているわけで是非大切にしまっておくべきだと思うんです。 もちろんこれは私個人の意見であって反論もあるでしょう。 よく耳にするのは「ルアーは道具だから使ってこそ意味がある」というセリフです。 でも、なにも70歳の老人を水の中にたたきこんで魚獲らせなくてもいいと思うんだよナァ・・・・ 上記の年代、価格等は私の所持している資料や経験からあくまでも私の意見として載せていますので間違いもあるかもしれません。掲示板等でご指摘いただければ幸いです。 |